<倒壊崩壊>
1.発生年月日:2012年12月2日 午前8時00分頃
2.場所 :山梨県
3.業種 :トンネル
4.関連物質 :トンネル天井板
5.死傷者 : 9人死亡
6.概要 :中央自動車道上り線のトンネルで崩落事故が起きた。
トンネルは全長約4.7キロ。崩落は東京方面に向かうトンネル出口の1.7キロ手前。コンクリート製の厚さ8cmの天井板(縦1.2m、横5m)約330枚(約360t)が長さ約130mにわたって崩落した。この一部で、天井板をつる金具を固定していたボルトが抜け落ちているのが確認された。崩落したすべての天井板は、つり棒ごと落ち、原因は老朽化とみられることが判明。
保冷車とワゴン車、乗用車の計3台がこの下敷きとなり、9名の遺体がみつかった。ワゴン車と乗用車は激しく燃えていた。
つり棒はトンネル上部のコンクリート部分に張られた鋼材に、1.2m間隔で取り付けられ、天井板をつり下げる構造になっている。鋼材はボルトで固定されている。ボルトは全長23cm、直径1.6cmで、コンクリートには先端の13cmを埋め込んでいたが、この部分がすっぽりと抜けていたという。抜け落ちたボルトの本数については不明という。
設計当時の図面に基づき、ボルトはねじ状ではなくコンクリートに穴を開けて差し込み、そこに接着剤を入れる方法で固定されていたとみられると説明。設計書では、つり棒にかかる荷重は1本当たり2.8tという。
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